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生活

人混み耐性がなくなった話

2023年5月以降、通勤電車が嫌すぎる。感染症流行以来の数年間、私の利用する路線では座ることはできないけど人と触れたりしない程度の乗車率だった。しかし昨年5月以降、乗車率が大幅に上がり、今は厚着する季節なのでギュ〜ギュ〜である。昨年の秋頃まではみんな混雑した電車への乗り方を忘れたのか、車両の入り口付近にとどまりがち、なので奥の方までいけばそこまで人と触れることもなかった。でもその後、年明けは奥の方まで入っても密度があまり変わらない、寒くなるにつれ人の体積も増えるが人自体も増えている気がする。

ここ数年で空いている電車に慣れてしまったせいか、すっかり満員電車への耐性がなくなってしまった。

それと同じで、人の多い街に行くことも億劫になった。何か用があっても、少なくとも平日昼間とか休日朝早くとか人が少なそうな日・時間を選んで行くようにしている。休日は基本的に引きこもり。友人と会うにしても比較的人が少なそうなところで会ったり、ご飯を食べたりしている。

 

これまで私はライブが好きで月に何回もライブハウスに通っていたわけだが、感染症流行以降、ライブ開催も減り、あったとしても配信、徐々に規制がゆるくなるもそれまでのスタンディングから椅子ありだったり客の立ち位置を決めて人と人が接触しないようにしたり、これまでと変わらざるをえなかった。そこでライブへの熱意が途切れてしまった気がする。趣味の面でも人混みへの耐性がなくなった。今は多分人との接触なんて制御しない昔ながらのライブに戻していると思うが、全然行きたいと思わない。客を入れてのライブが一旦なくなり無観客ライブの配信が行われ始めた頃は「待ちに待った感」があっていくつか見ていたのだけど、次第に家でできる他の趣味に興味がシフトしてしまい、情報すら集めなくなってしまった。あと家でこもっているうちに自分の音楽の好みが「国内で活動している頻繁にライブを行うアーティスト」から「海外の2,3年に一度来日公演をするかしないかくらいのアーティスト」に変わってしまったこともある。なんなら今好きなアーティストはそこまで日本で名の知れていない人たちもいるから、アーティストによっては今後も生で見ることはないのかもしれない。

そして今も音楽は好きだけど「生で見ることがひとつの目標で生活の中心になるもの」から「日常的にBGMにしたり気軽に聞くもの」になった。

ライブに関して人混みへの耐性がなくなった話はもう一つあって、昨年行こうと思ってチケットを取った公演、直前になって行く気がなくなり譲りにも出さずにそのまま行くのをやめてしまった。行く気がなくなった理由は

①4バンド出演があるうちの2バンドは見たいけどその他は別に・・の状況、その「別に・・の2バンド」が演じている間も立ってその場にいないといけないのがしんどいし人混みの中にできるだけいたくない(出演順は分からなかったし多分一度出たら元には戻れないのが嫌だった)

②他にやりたいことがあった

③猛暑(というか残暑)が厳しくて外に出たくない

昨年夏、めちゃくちゃ暑かったよね・・7月の時点で外気温35度ある日もあって、友人と会う予定をしてても「気温が34度以上だったら延期にしよう」と言った思い出がある。ライブは9月だったけどそれでも暑かったし、理由①を含むモロモロを天秤にかけたら、準備をして移動して人が多い中ライブを見て帰ってくる、ということよりも家でやりたいことをやることの魅力が勝ってしまった。

この経験を経て、もう二度とワンマンライブ以外は行かないのではないか、多くとも2マン、それもどちらも見たいバンドの時に限る、という感じな気がする。せめて席ありなら・・だけど。

 

最近、行きたい展覧会があって前々からチケットを取っていたのだけど、会期の終了が近づいているのでそろそろどこかで行こうかと思っていたところ、休日はめちゃくちゃ混んでてじっくり見られないとの情報を見た。平日は仕事でいけないし終了までに有給を取るのは難しそうなので、、もう行かないかな、、、と思っている。最初に行こうと思ったとある平日(結局その日は行かなかった)に行っておけば良かったのだけど、混んでる情報を見てしまったらもう行く気が起きない。

ライブのチケットもそうだけど、もはや対象への熱意が当日まで高い温度で持続するか分からないので、本当に行く直前、当日の朝くらいにチケットを取るようにしなければならない、そうすれば少なくとも無駄にはならないだろう。でもライブは前々から取っておかないと番号がな、、とも思う、でも無駄にするよりマシなんだよねえ。

 

熱意は加齢の影響もある気がしている。昔ほど「◯◯が大好き」という感情がなくなった。まあそれは1つの対象だけを優先し続けると自分のバランスが崩れてしまうので、うまく感情や生活をコントロールするために意図的に好きなものを分散させているせいでもあると思う。そうやって舵取りができているのは良いことでもあるが、もう盲目的に直進し続けるのは無理そうと思うと、年取ったなあと思う。別に、悪いことと思ってはいない。いずれこの境地に達する運命だったのだ。

 

Bリーグにハマって試合会場にも足を運べるのは、確かに人が集まる場所ではあるけど、それぞれに席があるし人が詰め詰めでおしくらまんじゅうのような状況にはならないから続けられるんだと思う。もうスタンディングで4時間も5時間もいるのは無理なんだあ・・。

 

ということで公私共に(?)人混みがつらい。できるだけ避けたい。そんな私が関東に住んでる意味ってなんなんだろうなと2023年5月以降考えている。特に能登半島地震が起きてからは、わざわざ家族と離れてここで暮らす意味なんてないんじゃないか、とも思う。今の業界、会社に入って春で6年になる。転職活動の時は、(どの業界も大体そうだと思うけど)この業界の求人募集は関東が多くて、学生時代から入りたかった業界でもあるのでエイヤーと思って転職した。でも6年も経つと流れ作業的に仕事をしがちで、やりたかった仕事ではあるけど1つの職種の仕事を30年40年続けるっていうのも想像がつかないし、そろそろ実家の方に戻ってもいいのかなと思っている。(あと30年満員電車に乗り続けるのか?というのも毎日自問している)ライブもそうそう行かないし、今いる場所でしかできない何かをしているわけではないし、公私共に関東にいる意味をなくしてしまった。

人手不足っていうし仕事は見つかると思うけど、どうしようかなって感じ。今年1年でもうちょっと考えたり、人に相談したり、行動を起こしたりしたい。