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生活

道東旅行記 2024 秋

引っ越しすることにより今後気軽に道東に行くのが難しくなりそうなので、スケジュールを無理やり詰め込んで行ってきた。道東に行くのは3回目、これまで行ったのは釧路と網走。帯広とか根室とか行ったことないところはまだあるけど、以前の旅行で網走は監獄博物館とオホーツク流氷館へ行っただけだったので今回は他のところもまわりたいと思ったことと、人生で一度は知床へ行きたいと思っていた。なので人生が一区切りする時点で網走と知床に行くことに決めた。

以前、網走に行った時、公共交通機関で移動しようとするとスケジュールの制限が厳しいという教訓を得ていたので、今回はなんと一人でレンタカーの旅・・。旅行に行った時くらいしか運転しないのでほぼペーパーではあるけど、なんとか生きて帰って来れたのでヨシ。とはいえドライブスキルには課題が山積みなのでもう少し運転に慣れないとなあというところ。

 

羽田から初めての女満別空港へ!平日だったせいでクラブツーリズムの人たちとか外国人旅行者がそこそこいて到着ロビーは混み合っていた。行き帰り飛行機は満席だったし、釧路空港と同じくらいの規模感かな?と思っていたので、結構な賑わいにびっくり。

最初は車で15分くらいのメルヘンの丘と道の駅へ。午前中だったからかまあ閑散としている、人は少ない。車も少ない。でもやっぱり湿度が低くて過ごしやすいし夏〜秋の北海道はいいなあ。

だだっ広いメルヘンの丘

 

そこから、以前予定に組み込めずに悔いが残っていた北方民族資料館へ。これまで行った北海道の博物館は北方民族を網羅的に展示しているところがなかったと思ったので、他の地域に住む人との類似点や相違点が見られて面白かった。樹皮や動物・魚の皮を使って衣服を作っていたことは知っていたけど、腸も使っていたのは驚き。口を使って鞣していたそうで、腸なんてとったばかりの時はにおいも強いだろうに辛い仕事だなと思った。女性の仕事だったらしい。

 

その後、2回目の訪問となる博物館網走監獄へ。今回も前回と同じく、入る前の食堂で監獄食を食べる。前回もサンマをチョイスし、今回もサンマ。今年は身が小さいねえ、、ホッケにすればよかったかな。でも相変わらず私の日常の食事よりもちゃんとした献立であった。2回目なので正直、初訪問ほどの感動はない。でも前来た時はこうだったなあ〜と思い出に浸りながら旅行するのも悪くはない。前来た時、ゴールデンカムイの本誌では樺太から北海道に帰ってきている場面だったなあとか。そして網走監獄、前来た時は時間がなくていくつか飛ばして見てしまった建物があったなと思ったけど、じっくりまわってみるとどれもちゃんと見学したような気もした。記憶など当てにならない。ただ、特に自分で運転して旅をしているのもあって、この道は囚人たちが汗水垂らして開拓した道なのだと思うと有難いというか命を犠牲にしてこの道を・・と思うような、なんともいえない気持ちになった。

フォントもいい感じな網走監獄の看板

 

その後は時間もあったので予定を前倒しして大曲湖畔園地へ!後日バスガイドさんに聞いたことだけど、北海道はコスモスとひまわりが同時期に咲くのが普通らしい。本州でひまわりというと7月、コスモスは9月(今はもう少し遅いのかな?)という印象だけど、それだけ夏が短いということだなあ。5、6年前までよく行っていたRSRでは北海道はお盆を過ぎたらもう秋と思っていて、温暖化は進んでもそこはあまり変わっていないのかも。(朝夕の涼しさという意味で)

ひまわりは東に向かっているので、西側に設置されているちょっとした展望台から見るとすべて後ろを向いている。。かといって東側に展望台を置くと駐車場からかなり遠くなってしまうんだな。しかも夕方に行ったから逆光になるという。でもまさに「満開」で空気も澄んでいたし、とても良い時期に来れてよかった。

これは東側まで移動して撮ったひまわりたち

 

今回のお宿は網走駅近くの北海ホテルさん。厳しい口コミも多いけど、まあ必要十分という感じかな〜〜〜温泉もあったし対応してくれたスタッフはみんないい感じだった。でも朝食開始してすぐに会場に行ったにも関わらず、料理が冷めていたのは残念だった。

 

2日目は能取岬→サンゴ草の群生地→道の駅 佐呂間町サロマ湖→道の駅 網走→モヨロ貝塚館、結構たくさん巡れた。でもカーナビに入っていないところが多く、何度か道を間違えたりして焦った。けど間違えても引き返せるのがレンタカーのいいところだね!便の少ない公共交通機関で間違えるとどうにもならないからね。

トイレが17時に閉まる能取岬

この日もすごくいい天気で能取岬は風が気持ちよかった。オホーツク海まで来るのは初めてだったのでこの向こうは樺太か・・樺太もいつか行ってみたいなと思った。灯台や像があるけどだだっ広いところに離れて立っているので移動するだけでもたいへん。この旅の間、ウミネコっぽい鳥はたくさん見かけたけどあの中に猛禽類もいたりしたのかな・・双眼鏡を持って動物の知識を頭に入れてから旅行するのも楽しそう。

サンゴ草の群生地はまったく前知識なしで今見頃という情報だけで行った。サンゴとは直接関係はなく、サンゴに似てる草ということでそんな名前らしい。見頃ってこともあってか結構人が多かった。

道の駅 佐呂間町に寄ったのは完全に偶然。サロマ湖に行こうと思ったけどナビに入っておらず、とりあえず近くに行ってみよう→あ!道の駅!(とりあえず車を止めて調べられる!)というだけ。この時フロントガラスが汚れたので少しワイパーを動かしたのだけど止め方が分からずとりあえずエンジンを切ったという苦い思いでができた。こういうのも人に言われるだけだと頭に残らないけど、この一人で困ったという思い出があるだけでもうワイパーの止め方はバッチリ頭に入ったであろう。。道の駅ではカボチャ味のソフトクリームを食べた。そこまで主張はなく、うす〜いカボチャ味。食べやすいといえばそう。サロマ湖はかなり狭い道を対向車が来ませんようにと祈りながら走った。サロマ湖を目の前にした感想は、地図上で見るとめ〜〜〜っちゃ大きい!という感じだけど実際に視界に入り切ってしまう湖を見ると、まあこんなもんかと冷めた感想を持った。海と湖を分けている細い半島のような形のところまで行けばもっと違う感想を持ったかもしれない。

道の駅網走では遅めのランチとお土産を!ランチは2階にある食堂で海鮮ちゃんぽんを注文。オホーツクを眺めながら食べられる席は最高!ビールも飲みたかったけど少しだけ運転が残っていたので水で我慢。。そしてさすがに海鮮が安い。ホッケ、サケ、カレイなどが6点ほど入った海鮮セットが6,500円だったのでお土産にして実家に送った。ポケモンが書かれたマンホールも飾ってあった。ポケモンのマンホールカードがあれば欲しかったなあ。

最終日はバスで移動なので、その後車を返却してホテルへ。初めてのガソリンスタンドもなんとかクリア…とはいえビビリなのでスタッフが入れてくれるところ。もうセルフのところもだいぶ多いし、今後運転するなら一人でできるようにならないといけないねえ。。

そして歩いてモヨロ貝塚へ。正直期待はしていなかった・・時間が余るからまあ行ってみるか程度だった・・。しかし行ってみるととても面白い場所だった。そもそもモヨロ人という人たちを初めて知った。北方の人だけあって、まわりにいる動物何でも食べていたんだなという印象を持った。まあそうしないと生きられなかったんだよね。本州の人間たちが聖徳太子〜と言っている一方で、こんな独自性のある民族がすぐ近くで存在していたのだ。そう思うと、現代の西洋化にはびっくりしちゃうね。まあもう時間を戻すことはできないのだけど。

 

3日目!念願の知床へ!まずは電車で知床斜里駅へ移動。バスの時間の関係で、なんと6時半ごろに網走を出発。1両だけの車両には旅行者っぽい人と学生くらいしかいなかった。夏は観光客多いだろうし、時期に応じて車両増やすのも手だと思うけど難しいのかなあ。

今回知床をまわったのは斜里バスの定期観光バス、知床浪漫ふれあい号A〜Cコース。

www.sharibus.co.jp

旅行前、計画を練っていた時に知床は道が細かったり山だったりするから私の運転では難易度が高すぎると考え、知床だけはバス観光にしようと決めていた。いくつか比較検討した中で、斜里バスは割高ではあるけれどいろんなところに満遍なく行けるし、初回訪問ではこういうバスがいいかなと思い申し込んだ。旅行の2、3週間前に事前予約をしたけど、平日とはいえ定員15人のところ自分が1人目とか3人目とかだったので少しだけ不安になった。バス自体はおそらく50人乗りくらいの大きさ?でなんだかゆとりのある定員設定だったっぽい。

電車の都合上、観光バスは9時過ぎからなのに7時半に知床斜里駅に降り立つ私。。駅前にいくつかホテルがあったので、次回は知床だけの観光に集中するとして斜里駅前のホテルに泊まろうと思った。どうやって時間を潰すか迷ったけど、幸い駅前のセコマが開いていたので朝ごはんを買って駅で食べることに。(6時半の電車に乗るとなるとホテルの朝ごはんにも間に合わなかった・・)8時ごろからバスターミナルの建物が開くのでそこで過ごした。8時台から知床五湖方面に行くバスもあったので、こちらも次回・・(以下略)

結局、客5、6人+バスガイド+運転手で最初はオシンコシンの滝へ。道中はバスガイドさんのお話も面白おかしく、時にはへ〜と思いながら楽しい時間を過ごした。

青い空が映えるオシンコシンの滝

山の表面が凸凹だいから水がしぶいて白く見えるっぽい。バスガイドさんによると春は雪解けのせいで水が増えてすごい勢いになるらしい。ちょっと怖いけど寒い時期も来てみたいね。観光バスのAコースはウトロバスターミナルが終点。バスターミナルとはいえ、結構寂しい作りの建物。でもウトロ温泉に泊まるのもいいなあなどと、次の旅への展望が止まらない。

Bコースはプユニ湖を車窓を見つつ最初に知床峠にストップ。山の下は晴れていたのに山の上の峠に近づくにつれて雨が・・そして峠に降り立つと風もすごい!知床峠悪天候も多く、晴れに出会うのも難しいとか・・。そして山の上からは北方領土が見れる。(晴れていれば)そしてそしてここの峠は斜里町羅臼町の町境でもある。斜里町は比較的晴れているけど、羅臼町はどんよりした天気の日も多いとか。以前、NHKで何度か羅臼町を自転車で走っている外国人の特集をやっている番組を見た。もちろん撮影された日は晴れていたけど、山の上から見る港町がきれいで、こちらもいつか行ってみたいものだと思った。そして知床峠の道?は冬季は雪のため通行止めになってしまうそうで、その間は迂回しないと羅臼町にいけないからかなり時間がかかるとガイドさんが言っていた。ずっと太平洋側の西側本州に住んでいる私としては雪が積もる日の方がまれなので、雪国に住む人たちの苦労は想像を絶するものだろうけど、観光で来る分にはそういう話を聞くと「おお〜〜〜!!!」とテンションが上がる。

次は山を降りて知床自然センターへ。山を少し降りるだけで峠の雨風はなんだったのかという違い。ここは停車時間が少し長くてフレペの滝を見に行ったりランチを食べたりした。フレペの滝までは徒歩20分くらいだけど、さすが山の中だけあって短い中でもアップダウンの道のり。スニーカーで行ける程度ではあったし、バスに乗ってたお客さんの中にはヒールを履いている方もいたので、そんなに大変な道のりではない・・はず・・。(とはいえヒールであの道を歩くのはすごい)フレペの滝はせり立つ崖の見た目が「ザ・北海道」という感じだった。(?)風も強かったけど、観光船の白い水飛沫が見えたりしてとても美しかった。この景色を見ながらぼーっとしてたい気持ちもありつつ、ランチの時間が無くなるのでセンターへ帰りエゾシカのロースト丼を食す!何の肉がすき?と聞かれたらエゾシカがすきと答えるわたし。ちょっと高いけど大満足な食事だった。自然センター内のシアターのチケットもバスでもらったけど、私はそれは見ずにセンター内を見学&お土産などで時間を過ごした。知床って書いてあるグッズ、、いいよね・・いろいろ欲しかったけど旅行前から狙っていたエコボトルだけ買うことに。いや〜次回来たら(以下略)

そして知床五湖へ。時間の関係上、遊歩道からの1湖しか見れない。。残念ではあるけどトレッキンググッズを持ってくると大変なので、5湖まわるなら準備も所要時間もガッツリ必要ということだ、なんせここは山だから。とはいえ1湖見られただけでも大感動。

天気が良くて本当に良かった〜知床五湖

だだっ広い開けた視界に北海道を感じた。こういう経験、もっと頻繁にしたい。ラピュタでシータが言っていた「人間は土から離れては生きられないのよ」という言葉を思い出す。いつもコンクリートジャングルで生きてるからね・・個人的には今の世界は便利すぎる割にさらに便利にするためにイソイソと働いているという感じで持続可能性を感じないからもっとゆったり生きていたいなあといつも思っている。(ただ働きたくないだけとも言う)北海道、主要な都市はある程度行ったけど道東が一番すき。いつかこういうところで暮らしたいと思いつつ、そんな勇気はないので、きっと一生旅行に訪れるのだろう。最後に売店でコケモモのソフトを食べた。ガイドさんはなんとも言えない味と言っていたが、確かに、何にも形容できない味だった。ただ少し甘みがあって美味しかった。ゴールデンカムイの登場人物もコケモモを食べていたので、同じ味を楽しんでいると思うと少し嬉しくなった。あと知床限定のビールが売ってたのに買ってこなかったことを本当に後悔している。。調べると現地でしか売っていないようで・・あそこに行かなければ楽しめない味、と思うとやはりまた来るぞと決意を新たにするのであった。

Bコースはここからウトロのバスターミナルに戻る。そしてCコースへ。Cコースはどこへストップするわけでもなく、天国へ続く道を車窓から眺めて知床斜里駅へ帰るコース。そして路線バスもこの時間他に走っているものがないとかで、Cコースには地元の人も乗るらしい。

この道を地平線まで進めば天国へ行けるのか

本当はバスは止まってはいけないところに止まって写真を撮らせてくれた。こういうまっすぐに続く道もあゝ北海道、という感じ。バスガイド付きのバスって、乗らない側の印象としては昭和の産物感が強いけど(言い方)乗ってみると楽しい。バスガイドさんは大体トークがうまくて時には歌ってくれたり、「鹿や熊見つけたら教えてくださいね!」と車内の一体感を出させてくれたりする。

そして旅は終わり、電車の時間までまだあるので道の駅知床でコーヒーを飲んで時間を潰す。

そのまま電車で網走へ、駅で荷物をピックアップしてバスで女満別空港へ。

帰りの女満別空港も混んでて、フライトまで結構時間があったので夜ご飯食べれるかと思いスープカレーのお店に並ぶも激混み。隣の食堂が閉店してしまったせいでこちらに客が流れてるっぽい。後ろに並んでた人が最近も女満別に来たけどその時隣はまだ開いていて、広いお店だしゆっくりできて便利だったんだけどね・・と言っていた。とはいえ結局1時間ほど並び、こうなったら意地でもカレーを食う!と思い席につき、フライトまで30分くらいしか残されていない中で急いでサッポロクラシックスープカレーを流し込んだ。なんか勿体無い気もした。

 

旅行楽しかったな〜って漠然と思っていたけど、旅行記を書いてみると知床が一番楽しかったのかな・・?まあそれはそう、ずーっと何年も行きたい行きたいと思ってたんだから。ひとつ夢が叶ったといえよう。

次はいつ行けるだろうか?!道東。これまでJALのマイルを貯めていたのだけど、引越し先ではどうやらANA便が多いようでANAのクレカを申し込んだよ。でも直近で北海道行くのはスカイマークで札幌だよ!またね道東!